NZXT PHANTOM630(水冷仕様)

NZXT PHANTOM630を大人の本格水冷バージョンで組み立て致しました。

2016-04-28 11:05:18

今回ご紹介のマシンはNZXT PHANTOM630の本格水冷バージョンです。

このマシンの変わっているところといったら語弊があるかもしれませんが
いつもと違ったところは明確な印象があるマシンです。

大人の本格水冷って高そうなイメージありますよね?
X99ならぽんと25万円上乗せだしZ170でも20万円の上乗せです。
金額だけで見たらそれは高いと感じてしまうかもしれませんが
実際には高くも無ければ安くも無い
これが妥当なラインになっていると思います。

さてさて、今回マシンの一風変わっているところとは・・
強引なアップグレードを行ったところでございますね!

オーナー曰く、ぶっちゃけグラボ不要でも問題ない用途のマシンだったのですが
ガッチガチの本格水冷がすっきやねん!といったご要望がございまして
まずはCPU水枕もゴツ目のセミカバータイプと言えばいいでしょうか?
そのゴツさを演出するためにH170でも事足りたマザーボードを
ASUS MAXIMUS VIII RANGERにする事によってEKのMonoblockを装備いたしました。

グラフィックカードもオンボードだと寂しすぎるといった事で
後々の可能性も考慮しつつMSI GTX960 GAMING4Gを取り付ける事で
ユニバーサルタイプのGPU水枕を装備させていただきました。

色々なお客様にもお話させていただいている自論ではございますが
要か不要か、高いか安いか
ではなく
欲しいか欲しくないのか
これなんですよね。

このマシンのオーナーにとってグラボが不要で本格水冷が高かったとしても
CPU廻り、VGA廻り、メモリ廻り
これらが水冷化された本格水冷マシンが欲しい!といった結果だったんですよね。

しかし、作成工程は結構悩みましたよ!(笑

ギャラリーの画像はバージョン3となっております。

という事で今回は趣向を変えて私の脳内?オーナーとのやり取りを経て
どういった経過でこの完成状態に辿り着いたかを少しだけ画像でご案内させていただきます。

まずはPHANTOM630を用いての本格水冷の場合のポンプ設置場所
それに伴ってHDD取付最大数が変わってまいりますので
後々の増設状況まで含めてヒアリング&画像で確認でございます。

HDD1台設置でポンプ縦置き
HDD1台ポンプ縦置き

HDD3台設置でポンプ横置き
HDD3台ポンプ横置き

PHANTOM630の場合は上記2パターンが王道になるのじゃないでしょうか。
この辺りも私の感性や感覚だけで決めつけるのではなく
しっかりオーナーの後々の用途まで含めて話し合いながら進めなくてはですね!

今回はオーナーのお好みや必要HDD数からHDD1台設置でポンプ縦置きに決定いたしました。

ポンプ設置場所が決まればあとは事前に膨らませていた脳内イメージを具現化していくのみです!

ここで難しいのが大人の本格水冷は自作ではなくBTOパソコンといったところです。
自作(私が自分のを作る)ならメンテナンスとかはあまり考えなくても問題ないのです。
自分ので自分で組んでいるので、ちょっと乱暴な言い方ですがどうにでもなるからです。

しかし大人の本格水冷はそうじゃない。
製品としてご購入いただくわけですし、何かあった場合にあいよーと受け取りや持込みが行えるとも限らない。
なので後々のメンテナンスを想定した仕上がりにせねばならないのです。

そうして考えながら組上げたレイアウト1
レイアウト①

レイアウト1では限られたIN/OUTを考えながらメンテナンス性を重視して作成しましたが・・
が・・どうにもレイアウトが気に食わない・・

ということで即効でレイアウト2に組み換え
レイアウト②

うん。レイアウト1に比べれば格段と良くなったな!
という事でレイアウト1と2の画像をオーナーに確認していただき
レイアウト2の方向で進める事になりました。

しかし会社で腕組ながらレイアウト2を眺めていると
どうしても引っ掛かるような・・納得いかないような部分があるんですよね・・

こういう時は考えてるより行動しちゃった方が早いんですよね!

ということでレイアウト3へそそくさと組み換え
レイアウト③

うん!どうだ!気に入った!

こうしても納得できる仕上がりにたどり着けましたので
レイアウト2→3への変更をオーナーにご確認いただき了承が得られましたので
レイアウト3(バージョン3)での仕上がり、納品となったわけでございます。

いかがでございましたでしょうか。
今回は確認事項も多かったため画像も多く残しておりましたが
大人の本格水冷の考え方や作成工程、やり取り等々
ほんの少しお伝えできていれば幸いでございます。