PC-take店長が考える延長保証がほぼ不要になるパーツ選びのコツ

延長保証導入を見送り続け早10年。
頑なに延長保証サービスを導入しないのには理由があります。
その理由とは実はちょっとしたパーツの選び方で延長保証がほぼ不要になるパーツ選びのコツがあるからです。
ここでは一例として現在PC-takeで取り扱い中または取り扱い可能なメーカーの一部を例にしてパーツ選びのコツを解説したいと思います。

2022-03-29

1.CPU

Intel=3年保証

AMD=3年保証

どちらのCPUメーカーも3年保証付なのでCPUのために延長保証加入を考えるメリットはないです。

2.CPUクーラー

SCYTHE=1年保証

DEEPCOOL=3年保証

Antec=3年保証

Corsair=5年保証

SCYTHE以外のメーカーなら3年以上の保証が付いているので別途延長保証に加入するメリットはないです。

ただしSCYTHEは空冷クーラーがメインなので物理的に破壊するまではほぼ壊れないので保証が短くても問題は少なかったりします。

構成によっても異なりますが多くの場合で延長保証料金を超える事はないパーツなのでCPUクーラーのために延長保証加入を考えるメリットは少ないでしょう。

3.マザーボード

ASUS=1年保証

MSI=1年保証

ASRock=2年保証

GIGABYTE=2年保証

ASUS、MSIといったメジャーどころは1年保証ですがASRockとGIGABYTEは2年保証になっております。

一見すると2年保証のメーカーがお買い得ですがASUSには3年有償修理保証といったサービスが存在しているので延長保証料金によっては有償修理に出した方がお得になる可能性があります。

4.サウンドカード

CREATIVE=1年保証

サウンドカードが故障した場合に延長保証料金を上回る事はまずないのでサウンドカードのために延長保証加入を考えるメリットは薄いです。

5.ビデオカード

ASUS=1年保証

MSI=1年保証

GIGABYTE=1年保証

ELSA=2年保証

ここでは2年保証のELSAか3年有償修理保証があるASUSが有利に見えますがGIGABYTEにはオンライン登録すると4年間延長保証対応といったサービスがあるので確実な長期保証が欲しい場合はGIGABYTE一択です。

6.メモリ

Crucial=永久保証

Corsair=永久保証

G.SKill=永久保証

どのメーカーも永久保証なので延長保証を考える必要はありません。

7.SSD

Crucial=3年~5年保証(型番によって異なる)

Samsung=3年~5年保証(型番によって異なる)

Western Digital=3年~5年保証(型番によって異なる)

Intel=5年保証

大まかに2.5インチモデルは3年保証のものもありM.2モデルは5年保証のものが多くなっているので、延長保証といった観点からは延長保証加入を考えるメリットはないといえるでしょう。

8.HDD

TOSHIBA=1年保証

Western Digital=2年~5年保証(型番によって異なる)

Seagate=2年~5年保証(型番によって異なる)

一昔前までは割と故障率の高かったHDDですが最近では故障率も下がり長期保証が付いているモデルも増えてまいりました。

ただ、シリーズによって保証期間が変わっていたりするので型番選びは慎重にせねばならないパーツです。

9.電源

FPS=5年~10年保証(型番によって異なる)

MSI=5年~10年保証(型番によって異なる)

Corsair=5年~10年保証(型番によって異なる)

Seasonic=7年~10年保証(型番によって異なる)

Thermaltake=5年~10年保証(型番によって異なる)

CoolerMaster=5年~10年保証(型番によって異なる)

どのメーカーも最短で5年保証が付いているものが多いので電源のために延長保証加入を考えるメリットはないです。

10.PCケース

PCケースに関しては保証期間が不明なメーカーも多いのですが、特に壊れるパーツでもなく、壊れるとしてもファンくらいなもので、金額的にも構成によっても異なりますが多くの場合で延長保証料金を超える事はないパーツなので延長保証加入の恩恵は少ないでしょう。

11.ケースファン

構成によっても異なりますが多くの場合で延長保証料金を超える事はないパーツなので延長保証加入のメリットはないです。

12.光学ドライブ

構成によっても異なりますが多くの場合で延長保証料金を超える事はないパーツなので延長保証加入のメリットはないです。

13.OS

壊れる物ではないので延長保証加入のメリットはないです。

いかがでしたでしょうか?

ちょっとしたパーツメーカーの選定によって場合によっては延長保証加入のメリットがほぼなくなる構成も可能な事が分かっていただけたと思います。

もちろん構成や総額によって異なる部分もあるので一概には言えないのですが、例えば30万円の構成で延長保証に加入して保証料30,000円を支払ったとすると、それは無駄になってしまう可能性も大いにあります。

これがPC-takeが延長保証サービスを導入していない理由ですが、それでも「どうしても延長保証といった言葉の安心が欲しい!」といったお客様には総額の10%~15%で延長保証サービスを受け付ける事も可能ですのでご相談ください。
ただ、1年未満の故障に関しては工賃無料での対応となりますが、1年以降の故障に関しては工賃が掛かってしまう事もあります。
構成によっても異なりますが、工賃の高い項目の目安としてCPU交換6000円~、マザーボード交換工賃6000円~、電源交換工賃6000円~といった具合に、3年間で3回壊れてしまうと送料+工賃で30万円のPCなら延長保証料10%と変わらなくなってしまう可能性もございます。

構成によっては延長保証に加入した方がお得な場合もございますので、どうしても気になるといった場合はお気軽にご相談ください。