感動の秘話?

何年か前に私の貧乏自慢をブログにした事があったのですが、その貧乏自慢からまさかの展開が・・

2023-04-20

何年か前に幼少期の貧乏自慢をブログにした事があったのですが、その話にはちょっとした裏話みたいなのがありましてね・・

私って若い頃から車とパソコンが大好きでして、パソコンのメンテナンスは自分で出来ますが、車のメンテナンスはある程度は自分でもやるものの、基本的には地元で兄弟で営まれておりますカーショップさんにお任せしておりました。
お兄さんがKさん。弟さんがYさんです。

数年前の貧乏自慢ブログを書く数日前なんですが、オイル交換だったか何だったか、こちらのカーショップさんに訪れたわけです。
その頃ですらもう20年来のお付き合いとかでしたからね。
いつも通り作業担当のYさんと他愛もない話をしながらオイル交換を手伝っていた時の事です。

突然Yさんが「いや~タキ君も立派になったよね~。あの当時からしたら考えられないよ!」なんていきなり言ってきましてね。
その時です。何を思ったか私めっちゃ真剣に答えたんですよね。
私「自分はめちゃくちゃ貧乏な家に生まれ育ったので、自分の子供にはせめて周りと同じスタートラインに立たせてあげたくて。だから頑張ってます!」って(笑

そしたら若い頃は鬼より怖かったYさんの目が超ウルウルしてるんですよ・・

その時私は思いましたね。おぉ・・やっぱ貧乏エピソードって使えるな・・しめしめ・・(ニヤリ
んで、何年か前に貧乏自慢をブログにしたのでした(笑

それから月日は流れ最近ですね。
弟のYさんは定年退職され、お兄さんのKさんは経営を続けられていたのですが、最近になってKさんから連絡がありましてね。

どうやら1階にある自分の仕事用PCを3階に移動するのを手伝ってほしいとのこと。

ん?1階のPCってカウンターに設置してあって、お客さんとやり取りするのとかに使ってるPCだよな?
なんでだろ?って思いながら伺ったわけですが・・

お店の外装、内装はガラッと変わってまして、移動先の3階はどうみても倉庫・・
なんでだろ?おかしいな・・って思ってKさんに色々お話を聞いてみると・・

あ、これ乗っ取りだ・・って私でも分かっちゃうレベルの内容のお話でした・・

それでも、真相は分からないわけで、あまり部外者の私がKさんに意見するのも違うと思ったので、その日はある程度で引き上げました。
でも、なんだかモヤモヤするんですよね。このお話の内容ってのが・・

それで居ても立っても居られなくなって弟のYさんに連絡とって話をする時間をいただいたのです。
その時聞かせていただいた話の内容は予想通り乗っ取りであって、Yさんはそれが嫌で早期退職されたという驚愕の内容でございました・・

そんな話から色々な話が飛び出してましてね。
Yさん「ほら。うちって元々Y町でガソリンスタンドやってたじゃん。んで立ち退きになって今のカーショップ作ったわけよ。で、親父の遺言でカーショップは赤字でもいいから従業員を守れって言われててさ。だから儲からなくても続けてきたけど今のあれじゃね・・だからちょっと早いけど早期退職しちゃったのよ」

って、Yさん・・今なんて言いました?Y町のガソリンスタンド?あのY町?
マジか!私子供の頃そのスタンドのめっちゃそばに住んでましたよ!いや~そんなお近くだったとは・・もしかしたら何度かすれ違ってるかもですね(笑

Yさん「知ってるよ。」

私「ん?」

Yさん「俺知ってるよ。タキ君の家」

私「え?あのお化け屋敷?」

Yさん「うん。だって何度も灯油運んでるもん」

私「ま、マジっすか!」

Yさん「うん。何度か見かけてるよ。タキ君達3兄弟」

うほっ!こ、これは恥ずかしい・・あのY町のお化け屋敷とまで言われたあのボロボロの家・・あまりのぼろさに恥ずかしくて友達を呼びたくなかったあの家・・
あの不都合な私の過去を知る人間はここで消さねば・・てのは冗談で(笑

いや~そういうのはもっと早く言ってよ!20年以上付き合いあったのに何で今になってまさかのカミングアウトなの!(笑
それにしても良かった~。突然「いや~タキ君も立派になったよね~。」って言われたとき、実はちょっと見栄張ろうと一瞬思ったんだけど、まぁそれはカッコ悪いかって思ってガチなリアルを話してたんですよね(笑

あ・・そうか・・あの時のお兄さんか・・

ある日曜日、雪が降って大喜びして兄弟3人で表に飛び出した時、白いトラックで灯油を運んで来てくれたお兄さんとすれ違った記憶がある。
顔は見てないけど、挨拶しないで駆け抜けていったのは覚えている・・

そうか・・だからあの時に私が「自分はめちゃくちゃ貧乏な家に生まれ育ったので」って話した時にめっちゃウルウルしてたのか・・
それはそれで恥ずかしいけど、この一連の流れが今になって繋がって、思い起こすとちょっとだけ感動できてしまう私がいたりします(笑